高等部日記
2025/07/22
第24回秋田県障害者技能競技大会
7月10日(木)に、秋田市にぎわい交流館AUにて、第24回秋田県技能競技大会(アビリンピックあきた大会2025)が行われました。この大会は、障害のある方々が日ごろ培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障害のある方々に対する理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的としています。
本校高等部からは、ビルクリーニング部門、喫茶サービス部門、ワードプロセッサ部門、写真撮影部門に1年生2名、3年生5名の計7名の生徒が参加しました。出場した生徒たちは、普段と違う環境に緊張感や高揚感を感じながら競技に臨んでいました。競技を終え、控え室に戻ってきた生徒たちからは、「練習の成果を出し切れた」「他の選手の動きを見て勉強になった」など、前向きな言葉が聞かれました。
表彰式では、写真撮影部門で3年大野鈴華さんが銀賞に入賞することができました。惜しくも入賞に届かなかった生徒の皆さんも充実感や達成感、今後への意欲につなげることのできた大会となりました。
2025/07/04
前期実習
6月4日(水)から6月17日(火)まで、高等部前期実習を実施しました。校内実習では、ポリパックの結束と袋詰め作業、湯沢商工会議所で使用する封筒のシール貼り作業、畑での農作業などに取り組み、仕事をするために必要な体力、集中力、持続力などの向上を図りました。校外での現場実習では、製造業、サービス業などの一般事業所と、就労継続支援B型や生活介護などの福祉サービス事業所の皆さんに協力していただき、実際の職場や施設で様々な体験をさせていただきました。10日間の経験を通して、自分の得意なことや苦手なことについて理解を深め、作業の丁寧さや正確性、作業スピードといった技術面だけでなく、体調管理や衛生面、コミュニケーション面などの基本的な部分の大切さを実感していました。また、実習での学びを振り返り、これからの学校生活での目標を立てる姿も多く見られ、成果の多い、充実した実習となりました。
2025/07/01
三輪女子綱引クラブとの交流
6月25日(水)三輪女子綱引クラブの方々を講師に招き、本校体育館で綱引き交流を行いました。三輪女子綱引クラブは、全国大会で上位に入賞するなど、数々の大会で活躍されている歴史あるクラブチームです。基本的な技術指導では、綱の持ち方や足のポジショニング、視線の位置など、丁寧に指導していただきました。実践練習では、試合開始の合図や試合後の礼儀なども教えていただきました。その後、学年対抗綱引き大会では、教わった技術を意識しながら学年で力を合わせて綱を引き、白熱した対戦となりました。また、三輪女子綱引クラブの方々とのスペシャルマッチも行い大い、に盛り上がりました。生徒からは「体力の限界まで力を出し切った」「運動会みたいで思い出に残る交流だった」などの感想が上がり綱引きの楽しさや魅力を存分に味わうことができた交流会となりました。2025/06/05
みたけこども園交流@
5月29日、みたけこども園の年長児と高等部農耕班の生徒で、さつまいもの苗植え交流を行いました。3グループに分かれて高等部生徒が苗の植え方を教えると、こども園の皆さんは、苗を優しく握りながら、器用に植え始めました。その後、高等部生徒と協力しながらあっという間に全ての苗を植えることができました。最後に、グループ交流や感想発表を行い、こども園の園児から「秋の収穫が楽しみ」との感想発表がありました。農耕班では、秋の芋掘り交流に向けて、畑や作物の管理を行っていく予定です。
2025/02/26
佐竹太鼓交流
今年度2回目の湯沢南家佐竹太鼓の皆さんとの交流がありました。中学部・高等部の生徒が湯沢南家佐竹太鼓のみなさんに教えていただきながら太鼓の演奏を楽しみました。始めに、湯沢南家佐竹太鼓の皆さんの「拳囃子」「歳々」「二上がり」の演奏を聴きました。優雅な曲風の太鼓を堪能し、次には「寒雷」という曲で、今にも雷が現れそうな激しさや迫力を感じることができました。
演奏体験では、中学部の各学年の後に小学部の5、6年生の体験、そして高等部の各学年の体験で、教えていただいたリズムを合わせて叩きました。学年が上がる毎にリズムが合い、強弱に気を付けながら太鼓を叩くことができました。そして、郷土芸能部だけで「夏」という曲を演奏し、次には南家佐竹太鼓の皆さんと一緒に「夏」を演奏させていただきました。郷土芸能部のみんなにとっては最高のパフォーマンスができたのではないかと思います。
今年度も湯沢南家佐竹太鼓の皆さんには、たくさんの太鼓の演奏やご指導をいただきありがとうございました。和太鼓の演奏を通して、地域の伝統芸能を学ぶよい機会となりました。
2025/02/26
卒業生を送る会
2月19日(水)に高等部で「卒業生を送る会」を行いました。アトラクションコーナーでは、生徒が描いた絵を見て答えを言い当てるクイズをグループに分かれて行いました。クイズに正解して歓声があがったり、上手な絵に対する称賛の拍手があったりと、とても楽しい時間を過ごすことができ、よい思い出になったかと思います。
送る側の1、2年生の代表の生徒からは、これから社会人になる先輩に対するエールの言葉と、記念写真入り手作りフォトスタンドのプレゼントが贈られました。また、3年生からは、後輩たちへの激励と感謝の言葉が贈られ、お互いを思いやる気持ちを確かめ合うことができました。
卒業生の門出を祝い、社会人としてのスタートにエールを送ることができた会になりました。
2025/02/26
いーな・ワンワンプロジェクト
地域の伝統行事に興味や関心をもつことを目的に、高等部農耕班と小学部、中学部の児童生徒が協力して、いーな・ワンワンプロジェクトを実施しました。中学部は1月21日(火)に雪のお堂を、小学部は2月4日(火)に犬の雪像をグラウンドに作成しています。また、2月8日(土)に高等部の生徒が、犬っこまつり会場で作業学習製品販売を行いました。参加した生徒たちは、来場したお客様に「稲川支援学校です。作業学習製品を販売しています。どうぞご覧ください」などと積極的に声を掛けたり、接客をしたりして、日頃から心を込めて作った作業学習製品を一生懸命PRしていました。
2025/02/10
ウインタースポーツ教室
1月22日、1月29日、2月5日の3日間、スキーグループ、雪上運動グループに分かれウインタースポーツ教室を行いました。スキーグループでは、「怖い」「出来るかなー」と不安な表情で話していた生徒もいましたが、何回か滑ると「楽しい」「もっと滑りたい」という声が聞かれ、笑顔で楽しんでいる様子が見られました。
雪上運動グループは、「かんじき」を履いて学校グラウンドや学校周辺の散策を行いました。雪に埋まらず歩くことができ、みんな夢中になって歩いていました。雪を使ったレクリエーションも行い、上手にできなくても励ましの言葉を掛けるなど、互いを認め合う姿が多く見られました。
冬ならではの学習活動に触れ、みんなで使う場所のルールやマナー、地域の自然を学ぶ、よい機会となりました。
2025/02/05
マナー教室
1月24日(金)本校体育館にて、元AKTアナウンサーの原田 真裕美氏を講師に、高等部マナー教室が行われました。マナー教室では、発声の方法やおじぎの仕方、人の目を見て話すことの大切さなど、話し方のマナーについて、一つ一つ丁寧に教えていただきました。また、模擬面接の際には各グループの生徒の実態に合わせて、多くのアドバイスをいただくことができ、大変貴重な機会となりました。生徒が毎年楽しみにしている朗読では、臨場感に溢れ、作品の世界観に引き込まれたと感想にまとめる生徒も多く見られました。
2025/01/15
就労促進フェア
12月13日(金)に、大仙市の大曲交流センターを会場に「令和6年度秋田県特別支援学校就労促進フェア」が開催されました。このフェアは、県南地区の特別支援学校4校の高等部における就労に向けた職業教育の取組の発表や、生徒が培ってきた職業能力について、一般企業等にアピールすることを目的として毎年開催されています。
本校からは、各校の就労促進に係る実践を発表する「夢の実現に向けて」に1名、特別支援学校技能競技会「練成会」のビルクリーニング部門と喫茶サービス部門に1名ずつ、ワードプロセッサ部門に3名が出場しました。また、今年度は作業学習製品の展示に加え、販売会も行われ、2名の生徒が担当しました。
実践発表では、3年生の生徒が自分の進路希望の実現に向けて、1年生から校内及び現場実習で積み重ねてきたことや、職業科の授業で学んだことなどを紹介しました。3年間努力を積み重ね、自分に身に付いた力などについて発表すると、参加者の一般企業の方々はうなずきながら聞き入っていました。
「練成会」では、ビルクリーニング部門で金賞、ワードプロセッサ部門で金賞と銅賞を受賞できました。参加した生徒たちは自分の課題を明らかにして練習に取り組み、好成績を挙げることができました。惜しくも入賞を逃した2名の生徒からは、来年7月の秋田県障害者技能競技大会でリベンジをしたいと早くも来年度の大会を見据えた気持ちを抱いていました。
今回のフェアは、多くの来場者の方々に稲川支援学校の就労に向けた取組を周知できただけではなく、生徒自身もわずか1日の間に自分が大きく成長できたことを実感できたとても有意義なものとなりました。